
1980年代の女子プロレス界を席巻した「極悪女王」ダンプ松本さん。悪役レスラーとして日本中から憎まれながらも、圧倒的な存在感で女子プロレスブームを巻き起こしました。2024年のNetflixドラマ『極悪女王』で再び注目を集めていますが、プライベートについて気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ダンプ松本さんの結婚や家族、年収について詳しくご紹介します。
ダンプ松本は結婚してて旦那がいるの?
ダンプ松本さんは現在65歳ですが、結婚しておらず独身です。過去には、ご自身のブログに「ステータス 未婚」と書いていたこともありました。
実は2023年4月1日、ダンプ松本さんは自身のブログで「結婚します。老後のために…」というタイトルの記事を投稿し、「独身最後の極悪祭大阪大会が明日だよ」と書いていました。これを見た多くの人が驚きましたが、投稿日が4月1日であることから分かる通り、これはエイプリルフールのジョークでした。

ダンプ松本さんが結婚しない理由には、複雑な家庭環境が大きく影響しています。幼少期に見てきた父親の姿が、結婚に対するイメージを悪くしてしまったそうです。ダンプ松本さんは「結婚して幸せになった家庭を見たことがない」と語っており、結婚よりも母親との関係を大切にしてきました(abematimes)。
過去には俳優の黒田アーサーさんのファンだったという噂もありますが、これはあくまでメディアや一部ファンによる噂にとどまっており、実際に交際していたという確かな証言はありません。
ダンプ松本の実家はどんな家庭?
ダンプ松本さんは埼玉県熊谷市の4畳半一間、風呂なし共同トイレのアパートで育ちました。両親と妹の4人家族でしたが、布団を敷くのも一苦労するほどの狭い部屋で生活していたそうです。
家計は母親の里子さんが支えており、アパートの管理人をしながら工場でパート、さらに内職で座布団や掛け布団の綿詰めも行っていました。一方、父親の五郎さんは定職に就かず、トラックの運転手の仕事もすぐに辞めてしまう状態でした。唯一の救いは、管理人をしていたため家賃がほとんど無料だったことでした(東スポweb)。

ダンプ松本さんが悪役レスラーとして活躍していた全盛期には、実家に石を投げられてガラスを割られるなどの嫌がらせが頻繁にありました。母親が買い物に行くと子供から石を投げられたり、自転車をパンクさせられたりと、家族全員が苦しい思いをしたそうです。
この状況を打開するため、ダンプ松本さんは稼いだお金で母親のために新築の一戸建てを購入し、埼玉県深谷市に引っ越しました。1985年9月15日に引っ越したこの家は、敷地70坪、2階建て5部屋で、土地・建物・ローンの金利を含めて総額3千数百万円でした。
ダンプ松本の父親はどんな人?

ダンプ松本さんの父親・五郎さんは、家庭に居ることが少なく、酒やギャンブルに明け暮れ、愛人の家にも頻繁に出入りする人でした。酔うと暴力的になり、子供だったダンプさんを押し入れに閉じ込めたり、食事中にコタツをひっくり返したりすることもあったそうです(東スポweb)。

ダンプ松本さんが6歳の頃、母親が父親の愛人宅を訪れたときのこと。そこには愛人の女性と赤ちゃんがおり、その赤ちゃんにはダンプ松本さんと同じ「香」という名前が付けられていました。この出来事はダンプさんに深い屈辱感と憎しみをもたらしたといいます。
ダンプ松本さんは「お母さんが疲れた顔をしたり風邪をひいたりすると、これもお父さんが働かないでお金を入れないからこうなるんだって、子どもながらに思うので、憎しみはお父さんにガンって。いつか殺してやるって思っていました」と語っています。強くなって父親を倒し、母親を守りたいという思いが、プロレスラーを目指す原動力となりました。
しかし、2019年4月に父親が肺炎で入院し、医師から「持ってあと1週間です」と告げられた瞬間、55年間の憎悪は消えてしまったといいます。その後、父親が認知症になり介護施設に入所した際には、憎んでいた頃とは全く別人となっていた父親と初めて二人きりで写真を撮るなど、関係は軟化していきました。

2019年8月7日、父親の五郎さんが亡くなりました。50年の間口を利かなかった父親でしたが、晩年の入院中に意識が朦朧とした中で「この人は誰だかわかる?」と看護師に問われ「ダンプ松本」と答えたことから、テレビで自分を応援していたことを悟り、和解に至りました。これが父との最後の会話となったそうです。
ダンプ松本の母親はどんな人?

ダンプ松本さんの母親・里子さんは、身長140cm、体重35kgという小柄でニコニコと笑顔を絶やさない優しい女性だったそうです。ダンプ松本さんが生まれたときは逆子で帝王切開となり、4000グラムを超えるスーパージャンボな赤ちゃんが誕生しました。
里子さんは夫の放蕩に耐えながら、一人で家計を支え続けました。アパートの管理人、工場でのパート、内職と、いくつもの仕事を掛け持ちして娘たちを育てました。ダンプ松本さんが悪役を演じることを決めたとき、「ごめんね、お母さん。仕事だからがまんしてね」と手紙に書いたといいます。
ダンプ松本さんは母親のことを「大事な大事なお母さん」と呼び、「100歳まで長生きしてもらいたい」と語っています。父親が2019年に亡くなった後、松本家は母・里子さん、ダンプ松本さん、妹の3人だけとなり、家族の結束はより強固なものとなりました。

2024年10月には、91歳を迎えた母親の誕生日をInstagramで祝福し、親子の仲むつまじい写真を投稿しています。「1分1秒でも元気で長生きしてね 一緒にいるとケンカばかりしちゃうけどお母さんが元気に笑顔でいてくれることが、ダンプの生きる源です」とメッセージを送っています。
ダンプ松本の年収はいくら?
ダンプ松本さんの全盛期の年収は驚異的でした。プロレスの試合と芸能活動を合わせて、年収5000〜6000万円という金額を4年間続けて稼いでいました。24歳のときには最高月収580万円に達したこともあります。
ピーク時の1試合当たりのギャラは3万5千円で、タイトル戦に勝利すると100〜200万円を手にしました。平均月収は100万〜300万円でしたが、ヒールキャラがポピュラーとなり芸能活動を開始してバラエティ番組への出演が多くなると、月収500万円の時もあったといいます。大きな興行では1試合で300万円という破格のファイトマネーを得ることもありました。
この収入は、プロレスの試合だけでなく、バラエティ番組やドラマ、CM出演、雑誌、レコードなど多岐にわたる活動によるものでした。ダンプ松本さんのヒールキャラクターが人気を集め、テレビの視聴率やイベントのチケット売上に大きく貢献したことが、高額収入を可能にしました。
しかし、母親のために家を購入した後は、普段から極悪メンバーなどの後輩と出掛けた際に毎回全ての飲食代を全額支払い、さらに大好きだったパチンコに散財したため、全女を辞めるまでにほとんど使い切ってしまったと語っています。現在も親交のある後輩の工藤めぐみさんは「当時のギャラは現金支給で、支払日に一緒に受け取りに行ったときにダンプさんの給料袋の札束が立つほどに厚くて驚いた」と証言しています。
現在のダンプ松本さんの年収は、全盛期ほどではありませんが、安定した芸能活動や講演、自主興行「極悪祭り」などの仕事により維持しています。プロレス界からは一度引退しましたが、過去の功績やキャリアが現在の活動を支えており、収入源も確保しています。
ダンプ松本の本名はどんな名前?
ダンプ松本さんの本名は「松本香(まつもと かおる)」です。1960年11月11日、埼玉県熊谷市で生まれました。
1980年に全日本女子プロレスにデビューした際は、本名の「松本香」のリングネームで活動していました。その後、1984年の年明けにリングネームを「ダンプ松本」に改名しました。
改名と同時に、髪を金色に染め上げ、顔面に派手なペイントを施すスタイルを確立しました。この大胆なイメージチェンジが功を奏し、「ダンプ松本」の名はあっという間に世間で知られるトップスターへと躍り出ました。
ダンプ松本は旦那がいて結婚してる?父親や実家に年収・本名や母親についても|まとめ
今回は「極悪女王」ことダンプ松本さんについて、旦那や結婚の噂、父親や母親、実家や年収、本名等について調査しました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- ダンプ松本さんは現在65歳で独身です。2023年4月1日にブログで結婚を発表しましたが、これはエイプリルフールのジョークでした。幼少期に見てきた父親の姿が結婚に対する悪いイメージを植え付け、結婚よりも母親との関係を大切にしてきました。
- 実家は埼玉県熊谷市の4畳半一間、風呂なし共同トイレのアパートで、母親の里子さんが一人で家計を支えていました。父親の五郎さんは定職に就かず、酒やギャンブル、愛人通いに明け暮れる最悪の父親でしたが、2019年に亡くなる直前、50年ぶりに和解しました。
- 母親の里子さんは身長140cm、体重35kgの小柄で優しい女性です。夫の放蕩に耐えながら娘たちを育て上げ、現在は91歳で元気に暮らしています。ダンプ松本さんにとって母親は「生きる源」であり、100歳まで長生きしてほしいと願っています。
- 全盛期の年収は5000〜6000万円で、最高月収は580万円に達しました。タイトル戦では1試合で100〜200万円、大きな興行では300万円を稼ぐこともありました。この収入で母親のために新築の一戸建てをプレゼントしましたが、後輩への気前の良さとパチンコ依存症により、ほとんど使い切ってしまいました。
- 本名は松本香(まつもと かおる)で、1984年に「ダンプ松本」に改名しました。
母親を守りたい、父親を倒したいという思いでプロレスラーになったというダンプ松本さん。苦難と成功、そして家族愛に満ちた物語には多くの方を勇気づけたのではないでしょうか。
今後も末永く活躍してほしいですね。
