
日本バレーボール協会の会長を務める川合俊一さんが、2025年12月17日に自身のインスタグラムで週刊文春の取材を受けたことを公表しました。
今回は川合俊一さんに何があったのか、過去の会見や直面してきた”問題”について詳しく見ていきます。
川合俊一が2025年12月ごろに週刊文春の取材を受けたのはなぜ?
2025年12月17日、川合俊一さんは自身のインスタグラムを通じて、先週週刊文春の記者が自宅を訪れたことを明らかにしました。投稿によると、内容は仕事に関することだったため、プライベート空間である自宅での対応は適切ではないと判断し、翌日自ら文藝春秋社に出向いて取材に応じたとのことです。
川合さんは「数多くの質問にお答えしました」としながらも、「持ち込まれた情報の中には悪意に満ちたものが多数ありました」と述べています。また、以前にも自宅を張り込まれた際に「自宅は唯一のプライベートな空間であること、家族も困惑する」として今後は控えてほしいと伝えていたにもかかわらず、今回もチャイムを何度も鳴らされる状況が発生したことに対し、ストレスを感じており実害も出ているとして、改めて自宅での取材を控えるよう求めています。
一部では、『公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)との公式代理店契約の見返りに、川合氏が同企業への”個人的な見返り”を求めた』のが今回の文春砲の件ともいわれていますが、はっきりとしたことは未だに分かっていません(2025年12月17日現在)。
川合さんは投稿の最後に「明日、記事が掲載されます。内容を確認し、事実と違う事がありましたら、事実関係の説明をさせて頂きます」と予告しており、記事内容の正確性に対して慎重な姿勢を示しています。
川合俊一が過去に記者会見をしたことはある?
川合俊一さんは、日本バレーボール協会会長として、これまでに複数回の記者会見を行っています。
最も印象深いのは、2022年6月28日に開かれた記者会見です。
若狭勝氏、バレー協会理事の2500万円着服問題で会見した川合俊一会長を評価「説明責任を果たす態度」 https://t.co/PKM6rBCIpa #スポーツ #sports #ニュース pic.twitter.com/dw1rSROS0n
— スポーツ報知 (@SportsHochi) June 29, 2022
この会見では、大阪府バレーボール協会の理事による資金着服問題について謝罪を行いました。大阪府バレーボール協会の会計担当理事が2005年から2021年の期間にわたり、協会資金2579万円を着服していたことが発覚したのです。
この会見で川合さんは、日本バレーボール協会の会長として大阪府協会の会見に同席した理由について、「お金を返したらいい、記者会見を開かなくていいという関係者の意見もあったが、悪いことは反省して公表しなければならない。記者会見を開いてくれと私がすすめた。すすめた本人として私も同席しないといけない」と説明しました。

さらに「われわれが親団体であって、子が悪いことをやったら叱らないといけないし、親も一緒に出てきて、謝らないといけない」と強い口調で述べ、組織のトップとしての責任感を示しました。
川合さんは「金額の多さに驚いた。一人の人間がこんなに着服するのかと思った」としながらも、「泥棒ですから、泥棒は警察へ突き出すということ。刑事告訴してもらいたい。うやむやになると悪い前例になる」と厳しい姿勢を示しました。この会見での川合さんの対応は、下部組織の不祥事に対して上部組織のトップが率先して謝罪に臨む姿勢として、多くのメディアから注目を集めました。
また、2025年6月には、海外出身選手の日本国籍への変更を巡って協会関係者の対応に不備があったことについて、オンライン会見で対応しました(産経新聞)。
この際も川合さんは自身のインスタグラムで、近く動画配信で改めて経緯を説明する方針を示し、「弁解するのが目的ではなく、事実と反省点だけを時系列で説明させて頂きます」と真摯な姿勢を見せています。
川合俊一が関わったとされる過去の”問題”|眞鍋政義氏の不倫騒動等について
川合俊一さんはこれまでにも、バレーボール界で起きた数々の”問題”に対処してきました。
2024年9月、週刊ポストがバレーボール女子日本代表を務めていた眞鍋政義前監督の私生活に関する報道を行いました。
《合宿先で密会不倫》バレー女子日本代表・監督つとめた眞鍋政義氏が女性トラブルhttps://t.co/LxmCjfwaFD
— NEWSポストセブン (@news_postseven) September 20, 2024
「お互いに家庭を持ち、道ならぬ恋なのはわかっていたそうですが『離婚したら、面倒を見る』という眞鍋さんの言葉を信じて交際を続けていました。… pic.twitter.com/qWaPVo0Oy6
眞鍋氏といえば、2012年のロンドン五輪で日本に28年ぶりのメダルをもたらした名将として知られ、2021年に5年ぶりに日本代表監督に復帰し、パリ五輪まで指揮を執っていた人物です。現役時代は川合俊一さんらとともに1980年代のバレーブームを牽引したセッターでもありました。
川合俊一さんは日本バレーボール協会の会長として、このような問題にも対応する立場にあります。眞鍋氏に関する報道が出た際、女性の友人がパリ五輪前に日本バレーボール協会の外部通報窓口に2人の関係をメールで伝えたところ、返事が来たのは五輪終了後の8月末だったとされています。
これとは別に、2022年に発覚した大阪府バレーボール協会の着服問題も、川合さんが会長として対応を求められた重要な案件でした。この問題では、川合さんの毅然とした対応が評価される一方で、バレーボール界全体のガバナンス強化の必要性が浮き彫りになりました。
川合俊一が文春の取材を受けたのは何があったから?過去の会見や問題についても|まとめ
今回は、日本バレーボール協会の会長を務める川合俊一さんが週刊文春の突撃取材を受けた理由について、何があったのか、過去の会見や”問題”とされた事例をふり返りました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- 川合俊一さんは、2025年12月に週刊文春の取材を受けたことを自身のインスタグラムで公表しました。自宅への訪問取材に対しては、プライベート空間を守る観点から翌日自ら文藝春秋社に出向いて対応するという毅然とした姿勢を示しています。
- これまでにも川合さんは、日本バレーボール協会会長として、大阪府バレーボール協会の着服問題や海外出身選手の国籍変更に関する不備など、様々な問題に対して真摯に向き合い、記者会見を通じて説明責任を果たしてきました。特に2022年の大阪府協会の問題では、「親も一緒に出てきて謝らないといけない」という姿勢で臨み、多くの支持を集めました。
- バレーボール界では、眞鍋政義前監督に関する報道など、様々な出来事がありましたが、川合さんは協会のトップとして常に透明性のある対応を心がけてきた姿勢が窺えます。
今回の週刊文春の取材内容については、川合さん自身が「事実と違う事がありましたら、事実関係の説明をさせて頂きます」と明言しており、引き続き誠実な対応を取る構えを見せています。スポーツ界のリーダーとして、どのような対応を見せるのか、今後の動向が注目されます。