
『チ。―地球の運動について―』や『ひゃくえむ。』など、次々とヒット作を生み出している若手漫画家の魚豊さん。独特の世界観と深いテーマ性で、漫画ファンだけでなく幅広い層から注目を集めています。今回は、そんな魚豊さんの学歴や素顔、天才と呼ばれる理由について詳しく見ていきましょう。
魚豊の出身大学は東大なの?
魚豊さんの出身大学について、「東大出身では?」という噂が一部で囁かれていますが、これを裏付ける確実な証拠は見つかっていません。魚豊さん本人は大学名を公表していないため、どこの大学に通っていたのかは明らかになっていないのが現状です。
ただし、魚豊さんが大学で哲学を専攻していたことは本人が明かしています。高校時代に倫理の授業に強く惹かれたことがきっかけで、大学では哲学科に進学したそうです。作品の中にもプラトンやニーチェといった哲学者の考え方が色濃く反映されており、特にニーチェの影響が大きいと語っています。

しかし、金銭的な事情を理由に、魚豊さんは大学2年生で中退しています。短い期間ではありましたが、大学で学んだ哲学は、その後の作品制作において大きな支えとなっているようです。
東大出身という噂については、おそらく魚豊さんの作品が持つ知的な雰囲気や、若くして数々の賞を受賞している実績から、「天才=東大」というイメージで広まった憶測に過ぎないと考えられています。
魚豊の読み方は?
魚豊さんの名前は「うおと」と読みます。一見すると読み方が分かりにくいペンネームですが、実はこの名前には可愛らしい由来があります。

魚豊さんが初めて食べた「鱧(はも)」という魚がとても美味しかったことから、この魚の漢字を「魚」と「豊」に分解してペンネームにしたのだそうです。
好物の魚に対する愛着から生まれた、なんとも可愛らしいペンネームですね。
ちなみに、魚豊さんは1997年5月29日生まれで、東京都出身です。2025年現在は28歳という若さながら、すでに漫画界で確固たる地位を築いています。
魚豊が天才と言われるのはなぜ?
魚豊さんが「天才」と呼ばれる理由はいくつかあります。
まず、デビューからの経歴の早さが挙げられます。魚豊さんは中学1年生の時にアニメ『バクマン。』を偶然見て漫画家を目指し始め、13歳から作品の投稿を開始しました。そして2017年、わずか20歳の時に週刊少年マガジン新人漫画賞で入選し、プロデビューを果たしています。

さらに驚くべきは、デビュー後の活躍です。2020年に連載を開始した『チ。―地球の運動について―』は、第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第54回星雲賞コミック部門など、数々の権威ある賞を受賞しました。
23歳という若さでこれほどの評価を得たことは、まさに異例といえるでしょう。
また、作品の質の高さも天才と呼ばれる所以です。魚豊さんの作品は、単なるエンターテインメントにとどまらず、哲学的なテーマや深いメッセージ性を持っています。『チ。』では地動説という歴史的テーマを扱いながら、「知性と暴力」という普遍的な問題を描き出しました。
さらに、魚豊さんは結末まで全てのあらすじを決めてから描き始めるという緻密な創作スタイルを持っています。映画のような完成度の高い作品作りを目指しており、『ひゃくえむ。』も『チ。』も10巻以内で完結させています。この構成力と完成度の高さも、天才と評される理由の一つです。
2024年8月には、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024 ENTERTAINMENT & SPORTSも受賞しており、その才能は国内外で認められています。
魚豊の素顔は判明してる?
魚豊さんの素顔については、インターネット上に写真は一切公開されていません。ネット上を探しても、顔写真どころか手や指すら写っている画像は見つからないほど、徹底して顔出しを避けています。

ただし、魚豊さんは完全に顔を隠しているわけではなく、サイン会やイベントなどでは顔出しでファンと交流しているようです。
実際にサイン会に参加した方のブログには、「まあなんと綺麗なお顔立ち」「魚豊先生が発する言葉から聡明さを感じて、かつ、めちゃくちゃ面白い方でした」という感想が綴られています。
また、テレビ番組『川島・山内のマンガ沼』に出演した際、番組MCの川島明さんは「神様みたいなルックスしてません?美しいと思いました」とコメントしています。

こうしたエピソードから、魚豊さんは中性的な美しい容姿の持ち主と噂されているようです。
写真は公開されていませんが、実際に会った人たちからは「イケメン」「美しい」という評価が相次いでいるようですね。
魚豊の学歴について
魚豊の出身中学はどこ?
魚豊さんの出身中学校については、具体的な学校名は公表されていません。

魚豊さん自身のインタビューによると、勉強はあまり得意ではなく、「受験も一回もしたことがない」と語っています(ホミニス)。
このことから、地元の公立中学校に通っていた可能性が高いと考えられています。
中学時代の魚豊さんは、学生時代は美術部に所属していたものの、ほとんど部活には行かず、その時間を漫画制作に費やしていたそうです。中学1年生の時に偶然見たアニメ『バクマン。』をきっかけに漫画家を目指すようになり、13歳から本格的に作品の投稿を始めました。
当時はギャグ漫画ばかり描いていたそうで、漫画用の原稿用紙があることすら知らず、作文用のB4原稿用紙の裏に描いていたというエピソードも残っています。
魚豊の出身高校はどこ?
魚豊さんの出身高校についても、具体的な学校名は明らかにされていません。中学と同様に、地元の公立高校に通っていた可能性が高いと思われます。
高校時代の魚豊さんにとって、大きな転機となったのが倫理の授業でした。それまで勉強にあまり興味がなかった魚豊さんでしたが、倫理の授業で哲学者たちの考えに触れたことで、すべての教科に関心が湧くようになったと語っています。

また、高校時代に映画の解説サイトを読み漁ったことも、その後の漫画家活動にも大きな影響を与えたそうです。
表面的に見ていた映画の裏に深い文化的背景があることを知り、「スポーツや日常のテーマも何かの象徴として描けば、普遍的なものが描けるのではないか」と気づいたそうです。これが、ストーリー漫画を描けるようになった転機だったと振り返っています(c.u.t)。
高校1年生の終わりには、週刊少年ジャンプの賞で小さな賞を受賞し、担当編集者がつくなど、順調に漫画家への道を歩み始めていました。
魚豊の大学は東大?読み方や天才といわれる理由に顔や学歴についても調査|まとめ
今回は大人気漫画家の魚豊さんについて、東京大学が出身校という噂の真相や高校までの学歴、名前の読み方、また天才といわれる理由や素顔についても調査しました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- 魚豊さんの出身大学が東大であることを裏付ける証拠は見つかっていません。『チ。―地球の運動について―』の担当編集者である千代田修平さんが東大出身であることから、ネット上で混同されてしまったようです。魚豊さんの大学名は公表されていませんが、哲学科に在籍していたことが分かっています。
- ペンネームの読み方は「うおと」で、好物の鱧(はも)に由来しています。
- 魚豊さんが天才といわれるのは、デビュー以降の受賞歴と、作品作りの緻密さによるものです。13歳から漫画の投稿を始め、20歳でデビュー、23歳で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、その早熟な才能と作品の完成度の高さから「天才」と評されています。
- 素顔は公開されていませんが、実際に会った人からは「美しい」「イケメン」という評価を得ているようです。
- 学歴については、公立校に通っていた可能性が高く、高校時代の倫理の授業が大きな転機となりました。大学は2年で中退していますが、そこで学んだ哲学は作品に深く反映されています。
若くして漫画界のトップランナーとなった魚豊さん。これからどんな作品を生み出していくのか、ますます目が離せませんね。