
名バイプレイヤーとして長年にわたり日本のドラマや映画を支えてきた段田安則さん。「半沢直樹」や「ドクターX」など、数々の人気作品で印象的な演技を見せてきました。
今回は、そんな段田さんのプライベートや家族、学歴、若い頃から現在までの変化について詳しくご紹介していきます。
段田安則の家族
段田安則の奥さんは誰?

段田安則さんの奥さんは、女優の向井薫(むかいかおる)さんです。向井さんは1957年7月27日生まれで、段田さんとは同い年の関西出身です。

お二人が出会ったのは、野田秀樹さん主宰の劇団「夢の遊眠社」でした。段田さんも向井さんも同じ劇団の主力俳優として活躍しており、26歳の時に知り合いました。舞台を通じて徐々に距離を縮め、交際へと発展していったそうです。
交際期間は驚くことに15年という長さでした。その間には一時期離れたこともあったようですが、最終的に段田さんが42歳の時の1999年に結婚されています。お二人は結婚式や披露宴は行わず、静かに新生活をスタートさせたそうです。
お二人とも関西出身ということで、食の好みが合うことが結婚生活を円満に保つ秘訣の一つになっているそうです。夫婦喧嘩をすることもあるそうですが、段田さん曰く「冷たい戦争」のようなスタイルで、激しくぶつかり合うのではなく、お互いに距離を置いて自然と仲直りするのだとか(スポニチ)。
段田安則の息子は誰?
段田安則さんと向井薫さんの間にお子さんはいません。一時期「段田安則の息子は俳優」という噂が流れたことがありましたが、これは誤解から生まれたものでした。
しかし、この発言がネットニュースなどで取り上げられた際、タイトルだけを見た人が実際の息子がいると誤解してしまったようです。段田さんご本人が過去のインタビューで子供はいないことを明言されています。
現在、段田さんご夫婦は猫と一緒に暮らしており、ペットを家族の一員として大切にされているそうです。段田さんは「今の願いは、自分の周囲の人の健康と飼っている猫の健康」と語っています(元気web)。
段田安則は病気なの
段田安則さんは2016年に、NHKドラマ『川獺(かわうそ)』で主人公の父親役として出演する予定でしたが、急病のため降板されたことがあります。
この出来事をきっかけに、段田さんは健康に対する意識が高まったと語っています。2018年のインタビューでは「今一番大切なものは健康」と答え、健康があればどうにでもなると話していました。段田さんの健康法はユニークで、毎朝オレンジジュースを飲んだり、ヨーグルトや納豆を毎日の食事に取り入れるなど、食生活を見直しているそうです。

また、年齢を重ねて食が細くなってきたことから、肉を積極的に食べるなど、身体の変化に応じた食事を意識しているとのこと。ただし、毎日コツコツとやるようなトレーニングやウォーキングは苦手なのだとか。
段田さんが一番の健康法として挙げているのは「わはは」と笑って「なんとかなる」と朗らかに生きることだそうです。「どうせなら、気持ちを明るく生きる」というのが、段田さん流の健康維持の秘訣なのです。2025年現在も元気に活動されており、病気の心配はなさそうです。
段田安則の実家はどんな家庭?
段田安則さんは京都府京都市山科区(出生当時は東山区)の出身です。3人きょうだいの末っ子として育ち、9歳年上のお姉さんと7歳年上のお兄さんがいます。
お父様はバスの運転手を経て、その後ハイヤーの運転手として働いていました。下積み時代にはお金に困るとご両親が助けてくれたそうですが、お父様は段田さんが22歳の時に亡くなられたそうです。
父方の祖母は大阪の芝居小屋の娘で、母方の祖父は京手描友禅の職人だったそうです。芸能や伝統工芸に縁のある家系だったことが、段田さんの俳優への道に少なからず影響を与えたのかもしれません。

お母様は段田さんの舞台をよく見に来ていたそうですが、劇団時代の役柄が「強姦魔」や「女装マニアのサラリーマン」など癖の強い役が多かったため、母親に見られるのは少し恥ずかしかったと語っています。
子供の頃は天智天皇陵や山科疎水でクワガタや鮎を捕っていたそうで、小学校時代は野球もやっていました。また、家でひとり遊ぶのが好きな子供だったとも語っています。近所の自動車整備工場のお兄さんと仲が良く、自動車の整備を手伝ったり野球を教えてもらったりしていて、その影響で将来は自動車整備工になろうと思っていた時期もあったそうです。
段田安則の学歴は?
段田安則さんの学歴をたどっていくと、京都での学生生活が見えてきます。
中学校は京都市立花山中学校を卒業されています。中学時代に学校の行事で舞台「ビルマの竪琴」を観たことがきっかけで役者に憧れを抱くようになりました。観劇中に自分の足元に転がってきた小道具のマンゴーを拾って、終演後に楽屋に届けたというエピソードも残っています。
高校は龍谷大学付属平安高等学校(当時は平安高校)を卒業しています。同校は1876年開校の伝統校で、当時から硬式野球部やゴルフ部が全国的な強豪として知られていました。段田さんは高校時代は部活動には所属せず帰宅部でしたが、演劇鑑賞団体に入って毎月舞台を鑑賞していました。

月に1回、京都会館で文学座や劇団俳優座、劇団民藝などが行う公演を見に行っていたそうです。この経験が後の俳優人生の土台となったことは間違いありません。
高校卒業後は立命館大学文学部日本文学専攻に進学しました。当時のこの高校から立命館大学に進学する生徒はあまり多くなかったはずなので、高校時代は学校の成績が優秀だったと考えられます。
しかし、大学では演劇への思いを捨てきれず、文学座に入りたいという夢を追って大学を中退し、京都から上京しました。ところが文学座には入れず、青年座研究所に入所することになります。第5期生として1981年に卒業した後、野田秀樹さん主宰の「夢の遊眠社」に入団し、本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせました。
段田安則の若い頃の写真はある?
おはようございます。🥶
— 雀の餌やり (@s6ZEXwllzbaWQDg) January 12, 2024
段田安則さんですね。
段田さんの若い頃を゙探していたら岸田総理の若い頃が載っていました。😮 pic.twitter.com/U86M0dm8VM
段田安則さんの若い頃の写真を見ると、現在とはまた違った魅力を感じることができます。

劇団「夢の遊眠社」時代の宣材ポスターでは、爽やかで整った顔立ちの好青年として写っています。田山涼成さんや竹下朋子さんなどそうそうたるメンバーの中で、段田さんは右上に配置されており、劇団の主力メンバーだったことがうかがえます。
2005年に出演した映画「サヨナラCOLOR」のインタビュー写真も残っています。この時48歳でしたが、お若く見え、しかも現在の姿とあまり変わっていないのも驚きです。

30代後半から地上波の連続ドラマに出演し始め、特にNHKの朝ドラ「ふたりっ子」(1996年)や「オードリー」(2000年)での優しい父親役が印象的でした。朝ドラの穏やかな雰囲気にピッタリな優しい父親役を演じていて、知名度が急上昇していきました。

一方で、1998年に出演した『聖者の行進』での悪役があまりにも強烈で、ネット上でも大きな話題になりました。障害者施設で権力を悪用する悪役を演じ、憎まれ役を見事に熱演していました。この作品で段田さんの演技の幅広さが広く認識されることになりました。
ドラマ聖者の行進の段田安則が怖い😱 pic.twitter.com/5qXtqMRCBS
— 帰ってきたパンク (@rbFjHETBqGz3Mrh) August 1, 2021
若い頃から現在まで、段田さんは優しい父親役から冷酷な悪役まで、幅広い役柄を演じ分ける実力派俳優として活躍を続けています。
段田安則の現在の活動は?
段田安則さんは2025年現在も、舞台、ドラマ、映画、CMと幅広い分野で精力的に活動を続けています。
2024年の大河ドラマ『光る君へ』では、藤原道長の父・藤原兼家役を演じて大きな注目を集めました。これは段田さんにとって5作目の大河ドラマ出演となります。権力への執念を見せる兼家役を、段田さん独特の静かな迫力で演じ切り、視聴者からも高い評価を得ました。

また、二宮和也さん主演の『ブラックペアン シーズン2』(2024年)にも出演し、地上波ドラマでの活躍を続けています。2023年には映画『ミステリと言う勿れ』にも出演するなど、映画俳優としても安定した地位を確立しています。
#松坂慶子 さん、公式初登場!
— 【公式】ミステリと言う勿れ<Blu-ray&DVD好評発売中!> (@not_mystery_) October 23, 2023
ポスター撮影後のかわいい✌️です!
弁護士役•税理士役の#段田安則 さん #角野卓造 さんと
映画でも一緒のシーンが多いのですが
スタジオ前室でも一緒にいました 笑#ミステリと言う勿れ#ミステリ映画 pic.twitter.com/iwUFRGTnhE
舞台では、2025年に大竹しのぶさんと共演する『やなぎにツバメは』など、シス・カンパニーの作品を中心に活動されています。段田さんは演出家としても活躍しており、『女の一生』など大竹しのぶさん主演の舞台で演出を手がけるなど、俳優業以外の分野でもその才能を発揮しています。
CMでは、MSD「65歳からの肺炎予防。」キャンペーンに出演するなど、健康意識を発信する活動も行っています。

段田安則の奥さんと息子は誰?病気や実家に学歴・若い頃と現在も比較|まとめ
今回は、俳優の段田安則さんについて、奥さんや息子さんの情報に、病気や実家・学歴などの来歴。さらには若い頃と現在の活動状況についても調査しました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- 段田安則さんは1957年1月24日生まれの京都出身の俳優で、現在68歳です。奥さんは同じ劇団「夢の遊眠社」で活躍していた女優の向井薫さんで、15年という長い交際期間を経て1999年に結婚されました。お二人の間にお子さんはいませんが、猫と一緒に穏やかな生活を送っています。
- 学歴は京都市立花山中学校、龍谷大学付属平安高等学校を経て立命館大学文学部に進学しましたが、俳優への夢を追って中退。青年座研究所を経て「夢の遊眠社」に入団し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。
- 2016年に急病でドラマを降板したことがありましたが、現在は健康を意識した生活を送り、精力的に活動を続けています。若い頃は爽やかな好青年として劇団の主力メンバーとして活躍し、現在は名バイプレイヤーとして舞台、ドラマ、映画で存在感を発揮しています
優しい父親役から冷酷な悪役まで幅広く演じ分ける演技力で、多くの作品を支えてきた段田安則さん。これからも日本の演劇界、映像界になくてはならない存在として、さらなる活躍が期待されますね。