
透明感のある美しさと確かな演技力で多くのファンを魅了する女優・芳根京子さん。
NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインを務め、その後も数々のドラマや映画で活躍を続けています。
そんな芳根さんですが、実は中学生の頃に難病を患っていたことをご存知でしょうか。現在の元気な姿からは想像もつきませんが、かつて学校にも通えないほどの辛い時期があったのです。今回は、芳根京子さんが患った難病とその闘病生活、そして現在の健康状態について詳しく解説していきます。
芳根京子は難病だったの?
芳根京子さんは、中学2年生のときにギラン・バレー症候群という難病を発症しました。
芳根さんご自身が、雑誌等のインタビューでこの経験について語っています。
ギラン・バレー症候群は、日本では特定疾患に指定されている難病で、手足に力が入らなくなる病気です。芳根さんの場合、「力が入らなくなる」症状に悩み、「1年間くらいは普通に学校に通うことが難しい時期はありました」と振り返っています。

当時の芳根さんは、中学2年生という多感な時期に突然足に力が入らなくなり、思うように歩けなくなったといいます。さらに、手足のしびれや疲れやすさも感じるようになり、日常生活にも大きな支障をきたしてしまいました。病院で診断を受けた結果、ギラン・バレー症候群と判明し、病気の進行を防ぐために治療を受けることになりました。
この経験について、芳根さんは「少ない可能性ですが、この病気で亡くなった方もいると聞いて、そこから命の重さを自分で実感しました」と語っています。
また、「お芝居にというか、人として、自分はこんなにも周りの方に支えられているんだと。こんなにも周りの人に見られて普段の生きている中で、周りに対する思いがすごい感じた。そういう経験したからこそ、しっかりと自分を持とうと考えるようになった」と、この病気を通じて精神面での大きな変化があったことを明かしています(oriconnews)。
現在の芳根さんの偉ぶらない謙虚な姿勢や、人との縁を大事にする姿勢は、この闘病経験が大きく影響しているのかもしれません。雑誌のインタビューなどでも、作品との出会いや「人と人の縁を大事にしたい」と強調することが多く、病気の経験から多くの人たちに支えられて生きているんだと今も胸に深く刻み込んでいるそうです。
芳根京子のギランバレー症候群ってどんな病気なの?
ギラン・バレー症候群について、もう少し詳しく見ていきましょう。この病気を理解することで、芳根さんが乗り越えた困難の大きさがより深く分かるはずです。
ギラン・バレー症候群とは、末梢神経が障害されることによって脱力・しびれ・痛みなどの症状が引き起こされる病気です。 千葉大学・桑原聡医師監修のMedical Noteによると、10万人に1人の割合でかかってしまう非常に稀な病気とされています。ウイルスや細菌による感染をきっかけに起こる免疫反応が、自身の末梢神経を攻撃することによって起こると考えられています。
ギラン・バレー症候群の症状には個人差がありますが、典型的なパターンとしては、まず下痢や発熱などの風邪症状が起こり、1~4週間後に手足の力が入りにくくなっていくというものです。
発症者の多くは、最初に足の力が入らなくなり、段々と腕も脱力していきます。重症の場合には、顔の筋肉、目を動かす筋肉、物を飲み込む筋肉、呼吸をする筋肉が動かなくなることもあります。
幸いなことに、発症者の多くは4週間ほど経つと徐々に改善に向かい、半年~1年ほどで元の状態に戻っていきます。しかし、20%の患者は重症化して1年経っても症状が残ることがあり、2~5%の人は命を落とすこともある深刻な病気です。

実際に、女優の大原麗子さんもこの病気を長く患っており、闘病中に亡くなられています。このことからも、ギラン・バレー症候群が決して軽視できない難病であることが分かります。
興味深いことに、ギラン・バレー症候群に対する明確な治療法は確立されていません。自然に治る病気として知られており、多くの場合は時間の経過とともに回復していきます。ただし、症状を和らげるための対症療法や、リハビリテーションなどが行われることがあります。
芳根京子の難病は克服・完治したの?現在の様子は?
多くのファンが気になるのは、芳根さんの現在の健康状態です。
結論から申し上げると、芳根京子さんは現在、ギラン・バレー症候群を完全に克服しており、健康状態は非常に良好な模様です。

芳根さんもご自身で「難病とは言われているけど、自然に治る病気。今は完治してる」と笑顔で報告しています。それどころか、「病気のあとは急激に足が早くなったり、持久走で1位になったりしてるので全然、支障がない!」と元気ハツラツな様子を見せています。
ギラン・バレー症候群の再発は、可能性として非常に低いと言われています。一般的に再発率は約2~5%程度とされており、芳根さんの場合も発症から1年で完治し、現在まで再発もしていません。
さらに、発症からすでに10年以上が経過していることから、再発のリスクはほぼないと考えられています。
2025年10月現在、芳根京子さんは体調管理をしっかりしつつ、女優として多忙なスケジュールをこなしています。2025年には『まどか26歳、研修医やってます!』や『波うららかに、めおと日和』などの話題作に連続で主演し、2クール連続でのドラマ主演というハードスケジュールをこなしています。
撮影現場でも全く支障なく活動しており、むしろ病気を克服した経験が芳根さんの演技に深みを与えているとも言われています。ドラマや映画で活躍している姿を見ると、その努力の積み重ねがよくわかります。

芳根さんが病気を克服できた背景には、その前向きな姿勢がありました。
闘病中、病気に負けないように笑顔でいることを心掛けていたそうです。周囲の人とおしゃべりなどコミュニケーションをとったり、お笑い番組をよく見ていました。とにかく毎日、楽しいことを探していたそうです。
メディアのインタビューでは、「病気を克服し気持ちの面でも強くなった」と語っており、辛い闘病期間を過ごす中でも、病気のことを深く考えすぎず、前向きな気持ちで治療にあたっていたことが明らかになっています。
芳根京子は難病だった?現在は克服して完治してるの?|まとめ
この記事では、芳根京子さんが患った難病とその闘病生活、そして現在の健康状態について詳しく調査しました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- 芳根京子さんは中学2年生のときにギラン・バレー症候群を発症し、約1年間学校に通えないほどの状態でした。
- ギラン・バレー症候群は10万人に1人がかかる難病で、手足に力が入らなくなる症状が特徴です
- 現在は完全に完治しており、後遺症もなく元気に芸能活動を続けています
- 再発のリスクは非常に低く(約2~5%)、芳根京子さんも発症から10年以上経過しているため再発の心配はほぼないといわれています。
現在では、病気の経験を感じさせないほどの元気な姿で、ハードな撮影スケジュールもこなしています。「病気のあとは急激に足が早くなったり、持久走で1位になったりしてる」という言葉通り、むしろ以前よりも体力が向上しているようです。
芳根京子さんの今後の健康と、ますますの活躍を心から応援したいですね。
辛い経験を乗り越えた芳根さんだからこそ表現できる、深みのある演技を今後も楽しみにしています。